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2021/03/15
撮影ノウハウ

集合写真の撮影で外してはならないポイント


学校での入学写真や団体旅行などで撮影する集合写真。
実は撮影のコツがいくつかあるんです。

集合写真の撮影で外してはならないポイント


集合写真の撮影で外してはならないポイントは、ピントです。
全員の顔にピントが合っているように見える写真を撮影する必要があります。
団体撮影の場合、被写体が前後に奥行きがあるような形で並ぶケースがありますが、前列にピントを合わせると後列はぼやけます。逆にすると今度は前列がぼんやりと写ってしまうのです。
そのため、撮影の際はレンズとカメラの調整はもちろん、手ブレを回避できる三脚を使わなくてはなりません。

レンズについて

レンズは焦点距離が長いとその分被写体以外がぼやけますが、焦点距離の短い広角レンズではそれが起きにくくなります。しかし広角レンズは人物の描写、つまり写り方が歪んでしまうため、ありのままの姿の撮影が好まれる集合写真には不向きです。ですからレンズは焦点距離が33ミリから50ミリのものを使います。

ぼやけ対策としては、レンズの焦点距離を有効口径で割った値のF値を6から11程度まで上げ、少し絞り込みを行っていきます。
そのほかにもシャッタースピードや光量の調整を行い、被写体深度を調整していき、カメラの位置を決めます。

人物の並び方

カメラの位置が決まったら、被写体全員の顔が見えてるか確認し、バランスよく並んでもらう必要があります。
カメラを覗きフレーミングを行いますが、その際注意しなければならないのは画面ギリギリまで人物や被写体を入れないことです。
プリントした場合に周囲が切れますので、端っこにいる人が欠けてしまう可能性があるのです。

ちなみに撮影するアングルは、下からではなく被写体と同等かハイアングルからの撮影がおすすめです。下から撮影すると顔が見えにくくなってしまうマイナス面があるのでなるべく避けましょう。

人数が多い時、いすなどがある場合は1列目の方は地面に座る、2列目は膝立ち、3列目は椅子に座る、4列目は床の上に立つ、5列目は箱馬などがある場合はその上に乗って立つなど、全員が写れるように調整をします。

全員がカメラを見られるように


すべての調整が終わり、いよいよ撮影となりますが撮影の際に、全員がカメラを見られるような声掛けが必須になります。
カメラマンの声掛け一つで、写真の出来上がりが決まってしまうので、大きな声で呼びかけたり、ユーモアを交えたり、目線が来ていない人を指名して呼びかけるなど、目線をカメラに向けるように集中させることが大切です。
入学写真などは周りに知らない人ばかりで生徒さんの顔に緊張感が出てしまうので、笑わせるなど和やかな空気を作る必要も出てきます。

ぜひよい入学写真を撮ってください。